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活躍事例・体験談

長井亮

本人の意思決定を支援し、
前向きな一歩を踏み出すサポートをする。

―国際キャリア・コンサルティング協会を設立し、認定資格を設けたそもそものきっかけを伺えますか?

 自分自身の起業の際の経験が大きいですね。当時の私は大手の人材紹介会社に勤務しており、起業を考えた時にキャリアカウンセラーの方に相談したのです。すると、「独立なんてありえない」「きみは自分に自信を持ちすぎだ」「起業なんてしても3年で7割つぶれるから会社をつぶしに行くようなものだ」と、一方的に言われ、大きなショックを受けました。その方は、大学のキャリアセンターでも勤務している第一線のキャリアカウンセラーだったのですが、ビジネスシーンの実態を何も知らないまま、ご自身の中の価値観で私の考えを否定したのです。

 これとは対照的に、会社の口座を作りに行った銀行の窓口の女性からは、「起業ですか。きっとうまくいきますよ!頑張ってくださいね!」と励まされ、非常に嬉しかったことをよく覚えています。
 プロのキャリアカウンセラーよりも銀行の窓口の女性の言葉の方が私の今の力になっているのです。本来はキャリアカウンセラーがそれを担わないといけないことだと思っています。しかし現状「カウンセラー」という言葉の通り、傾聴が主体であり、励ましや背中を押すということがタブーとされているのです。
 こうした経験を通じて、本人の意思決定を支援し、前向きな一歩を踏み出すサポートをするような「キャリアカウンセラー」ではなく、「キャリアコンサルタント」の存在の必要性を、強く感じました。このことが、国際キャリア・コンサルタント資格の設立につながっています。

―世の中には様々なキャリアカウンセラー、キャリアコンサルタントの資格がありますが、国際キャリア・コンサルタントの特徴は何ですか?

 二つあります。まず一つは「意思決定支援」に重きを置いているところです。傾聴ももちろん重要ですが、その人が第一歩を踏み出せるように背中を時には押してあげることの方が重要だと考えています。カウンセリングするのではなく、コンサルティングを行う。その方が課題解決できるようにアドバイスまで具体的に行う部分です。
 二つ目はとにかく内容が実践的だということです。理論ももちろん重要ですが、実際に使えなければ意味がないと思います。その人の意思決定を支援するためにどうしたらいいのか、心理学やコーチングなどの手法も用いながらロールプレイ中心で学んでいきます。講座の中では、実際に転職希望者やリクルーター、企業の採用担当者、人材紹介会社の営業…など、様々なポジションを経験していただきます。それぞれのポジションの人が、何を思い、どう感じているのか。どのように言われたら、その人が望む方向へ意思決定しやすくなるのか…体感を伴って学ぶのです。
 深いレベルでのコミュニケーションについて学べますから、人材紹介や人事関係の仕事の方だけではなく、人間関係全般に生かすことができます。営業職の方から「(講座での学びが)お客様に意思決定していただくために役立った」という話もありますね。職場の人間関係や夫婦関係の改善に役立ったという話も聞きます。

将来を考えた時により専門性を身に付けたい…
講座受講生には、女性が多い

―認定講座の受講生には、どのような方が多いのですか?

 圧倒的に女性が多いですね。受講生の8~9割は女性です。目立つのは主婦の方です。結婚や出産を機に今後のキャリアについて考えた結果、専門性を身につけてより柔軟な働き方を選択できるようにしたいという考えの表れのようです。

―資格取得後は、国際キャリア・コンサルタント協会を通じてお仕事の紹介などもあるそうですね?

 はい。もちろん需給バランスがありますから、必ず保証できるものではありませんが、資格取得者の方に優先的にお仕事をご紹介しています。
 仕事の種類としては、二つあります。一つは、国際キャリア・コンサルタント認定講座での講師、もう一つは、それ以外の人材系に関わる幅広い仕事です。例えば、企業の面接代行、セミナーや研修の講師、営業指導などが挙げられます。

―人材業界が未経験の方でも、国際キャリア・コンサルタントの資格取得をきっかけにこの業界でお仕事を始める方もいるそうですね?

 国際キャリア・コンサルタント認定講座の内容は、人材系企業の導入研修にも使われています。未経験の方が人材業について実践的な知識を広く身に付けるにはうってつけの内容です。
 理論ではなく、実践的内容を学ぶのがポイントですし、一通り学んだ後に、面接やリクルーター、講師など様々な人材系の仕事を経験しながら、ご本人の得意分野を探していかれたらいいのではないでしょうか。キャリアコンサルタントが活躍できるフィールドは非常に幅広いですからね。

徹底して“実践重視”の学びで、
一人一人のキャリア形成を支援する

―国際キャリア・コンサルタント協会の今後の展開について教えていただけますか?

 よく資格は「足の裏についたご飯粒」に例えられます。「取らないと気になるけれど、取っても〝食えない″」(笑)。キャリアカウンセラーも同様で、せっかく資格を取得しても、それだけではなかなか生計が立てられない人が多いようです。よく皮肉って言われますが、「自分の職が不安なのに、人の職の相談に乗っている」状態です。それは、やはり理論重視で実情に即した学びができていないからではないでしょうか。
 私たち国際キャリア・コンサルタントは違います。あくまで実践重視の講座内容で、キャリアコンサルティングの領域で活躍できる人材を育成していきたいと考えています。
 アメリカでは、医者、弁護士、そしてキャリアカウンセラーを「三大カウンセラー」と称します。しかし、日本では仕事や人生について専門家に相談できる環境が整っていません。
 キャリアに関して実践的な知識と経験を身に付けた国際キャリア・コンサルタントを育成することで、街中に溢れる〝足裏マッサージ″のように、キャリアの相談が市民権を得て、職業生活の課題解決を通じて人の日々の相談に乗り、一人一人のより前向きで建設的なキャリア形成をサポートしていきたいと考えています。

―長井さんは、以前から「世界人材流動化計画」ということをおっしゃっていますね。

 はい。今後、テクノロジーの進化とグローバル化を受けて、世界レベルでの人材の流動化が起きてきます。将来的には、各国に支部を置き、それぞれの国のキャリア・コンサルタントが相互に連携しながら、一人一人の人の前向きな一歩を後押ししていきたいですね。
 同時に、多様な働き方を提案したいという想いもあります。資格取得をきっかけに正社員という働き方にこだわらず、業務委託で人材系の仕事をする人もいますし、平日は正社員として働きながら週末に副業として人材系の仕事もする人もいます。今後、そうした柔軟なワークスタイルがますます一般化すると私は考えています。

プロフィール

代表  長井 亮

富山県生まれ。1999年青山学院大学経済学部卒業。
株式会社リクルートエイブリック(現リクルートキャリア)に入社。連続MVP受賞などトップセールスとして活躍後、株式会社リクルートを経て、2009年に人材採用支援会社、株式会社アールナインを設立。これまでに1,200社を超える経営者・採用担当者の相談や、5,000人を超える就職・転職の相談実績を持つ。 北陸学院大学にて非常勤講師を務めるなど、全国で学生・ビジネスパーソン、また経営者を対象に、年間約250回のキャリア・採用に関する講演、セミナーを行う。
またキャリアに対する啓蒙活動及びキャリア・コンサルタントの普及を行う、一般社団法人国際キャリア・コンサルティング協会の代表理事に就任。
キャリア・コンサルタントの育成にも取り組んでいる。
「会社では教えてくれない仕事のルール(クロスメディア・パブリッシング)」「今こそこんな上司は辞めなさい!(明日香出版)」「仕事のやってはいけない!(クロスメディア・パブリッシング)」「20代で身につける成長の法則(高橋書店)」など電子書籍、翻訳本を含め8冊の著書がある。

長井亮の著書はこちら
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